通訳としての働き方
こんにちは。以前「通訳との働き方」という記事を書きましたが、今回は「通訳としての働き方」です。
この記事では、お客さんが通訳と働くときに気を付けると、より働きやすくなるという点を挙げました。今回は通訳側で気を付けることです。
では早速見ていきましょう。
ポイント①:メモを取る
これは基本中の基本です。通訳と言っても一字一句通訳するよりも、お客さんの言いた
いこと、重要な点を伝えることができていれば、とりあえず通訳としての役割果たせ
ます。しかし、行ったことを頭だけで覚えて処理しようというのは案外難しいです。数
秒前に言われたことなのに、案外頭から抜けます。これも一字一句書く必要はないで
すが、しっかりと大事な点をメモすることが必要です。通訳経験が15年以上ある私の上
司(ほぼ同時通訳ができる)でも、メモはまだ続けています。そして、メモは残しておき
ましょう。後々役立つ時がくるかもしれません。一番メモしたほうがいいと感じたのは
数字です。製造業で働いていると、品番、数量、パーセンテージ等が色々と出てきま
す。数字がたくさん出てくると、案外わたわたします(笑)
ポイント②:足さない、引かない、変えない。
こちらも通訳の基本中の基本です。言われたことを「足さない、引かない、変えない」
です。言ってないことを言ったり、言ったことを言わなかったり、言ったことを変えた
りすると通訳として成立しません。後々、問題を引き起こします。言ったことが長かっ
た場合、重要事項だけにまとめるのは必要ですが、言ったことと違うことを言うのはご
法度です。
ポイント③:わからないことは聞く
通訳の最中にわからない言葉が出てきたら、即聞いてください。通訳を介すると単純
に普段より2倍の時間がかかります。早く通訳するのも大事ですが、正確に通訳できなか
ったら意味がないです。日本語でも外国語でもわからない語彙が出てきたときは、即聞
くべきです。また、メキシコ人は辻褄の合わないことを言う場合もあるので、そのよう
なときもしっかりと何が言いたいのか確認することが重要です。わからなくて停止する
より、ずっずっと良いです。私も私の上司もよくわからないことがあれば聞き返してい
ます。
ポイント④:速さを意識する。
何度も言っているように、単純計算で、通訳は普段の2倍の時間がかかります。そこを縮
めることも通訳としての重要なスキルです。通訳を始めたばかりの人にはかなり難しい
ことですが、段々と速度を意識していくようにするべきです。
ポイント⑤:コンディション管理をしっかりと
通訳は頭を使う仕事です。寝不足や体調不良等の場合、頭も働きません。すべての仕事
にも言えることですが、コンディション管理は通訳にとっては重要です。
ポイント⑥:話のつながり
仕事では様々な話題が出てきます。過去の話題や過去からのストーリーなどつながって
いる話題も多いです。過去の話やストーリーをある程度覚えていないといけません。ま
た、翻訳した書類に書いてあることや、それに関するアクションなどを少しでも思い出
せるようにしておくと仕事がスムーズにいきます。こういう時にポイント①のメモが役
立ちます。私は現在、1年半ほど前の話題を仕事でまた話しているのですが、案外覚えて
いますね(笑) 私は案外記憶力があるらしいです。
簡単に私のポイントをまとめましたが、人それぞれのポイントがあると思います。どんな仕事でもそうですが、自分なりの上手くいく方法を見つけることが大事だと思います。みなさん頑張りましょう。
次回は提案した最後のテーマ「国境優先ビザ」の取得方法です。ではまた。
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